
外壁塗装は外壁材や塗料にもよりますが、約10~15年ごとに行うことが推奨されています。
1回で終わりではなく、その後もする必要がある工事です。
しかし、立地環境によっては10~15年にあてはまらないこともあり、家によっては頻度が異なるでしょう。
費用面を考えると、住宅ローンもあるのに何度も外壁塗装をするのは、なんだか納得いかない……と思うのも仕方ないかもしれません。
外壁塗装を行う一般的な頻度10~15年は、あなたのお家にも当てはまるでしょうか。
今回は外壁塗装を行う頻度を、お家の特徴ごとに紹介していきたいと思います。
ぜひ参考にしてみてください。
■平均的なお家は何回外壁塗装をする?

現在、日本の住宅で使われている外壁材の約80%は窯業系サイディングです。
こちらの外壁材を使ったお家にどれくらいの耐久年数があるのかというと、約30~40年ほどとされています。
それなら外壁塗装は必要ないのではないか、と思ったかもしれませんが、この耐久年数を維持するにはメンテナンスと修繕が不可欠です。その中に外壁塗装も含まれます。
では、この窯業系サイディングのお家に人気の塗料であるシリコン塗料で塗装し、最大寿命の40年を持たせるには何回行わなければならないのでしょうか。
窯業系サイディングは築7~10年で塗装が必要になるので、仮に10年目でシリコン塗料を塗ったとします。シリコン塗料の耐久年数は約10~15年なので、40年持たせるには2~3回の外壁塗装が必要になるでしょう。30年の場合でも2回は必要なので、1回で済むことは少ないと言えます。
しかし、これはあくまで目安なので、海に近い場所や日当たりのいい場所などの立地条件が重なれば塗料の耐久年数も変わり、頻度も多くなるでしょう。
塩害を受ける場所でシリコン塗料を塗れば、塗料本来の耐久性が発揮されないので、短いスパンで塗装を繰り返すことになってしまいます。そのようなときは、塩害に強いフッ素塗料などを使用すると頻度を抑えられるますが、「この塗料は人気だから大丈夫」という思い込みは危険なので、お家に合った塗料を選ぶよう吟味を重ねましょう。
■高い塗料でも長い目で見ればお得に?

塗料にはグレードがあります。
外壁塗装で用いられる最も安い塗料はアクリル塗料で、単価は1,000~1,500円/m²ですが、耐久年数は約5~7年とそれなりです。
逆に高価格のフッ素塗料は単価3,500~5,000円/m²と、アクリル塗料に比べると約2.3~5倍近い差があり、耐久年数も約15~20年と長く、価格に見合った年数を誇ります。
仮に40年もつ窯業系サイディングを、寿命を迎えるまでアクリル塗料もしくはフッ素塗料で塗装した場合、どうなるのでしょうか。
塗料費のみですが、平均的な家の面積30坪(外壁面積約118.8m²)で計算した場合、このようになりました。
| 塗料名 | アクリル塗料 | フッ素塗料 |
|---|---|---|
| 単価 | 1,000~1,500円/m² | 3,500~5,000円/m² |
| 1度の塗料費 | 118,800~178,200円 | 415,800~594,000円 |
| 耐久年数 | 約5~7年 | 約15~20年 |
| 塗装回数 | 約4~6回 | 約2回 |
| 塗料の総額費用 | 約475,200~1,069,200円 | 約831,600~1,188,000円 |
総額費用を比べると、アクリル塗料とフッ素塗料の最大値は118,800円しか違いがありません。
これらの費用にプラスして足場代や人件費などがかかるので、工事の数が多ければ多いほど高くなります。
グレードの低い塗料で何度も工事するよりも、グレードの高い工事で回数を抑えたほうがお得でしょう。
ただし、高い塗料を使っているからといって安心とは限りません。
環境による影響などから家の傷みがひどいと外壁塗装ではなく外壁リフォームとして、外壁材の交換などが必要になることがあります。塗料の耐用年数途中でリフォームが必要になってしまうと、損をしてしまうでしょう。
なお、サイディングの張替え相場は170~250万円と言われており、外壁塗装の相場80~140万円よりも高いです。
また、ライフプランを元に検討することもオススメします。
途中で家の売却や取り壊しを考えている場合は、なにも高価な塗料を使うことはないですし、当分しのげる耐用年数の塗料を選ぶほうがいいこともあります。
■2回目以降は要注意?

すでに最初の外壁塗装を終えており、2回目を検討している方は余裕も手伝ってなんとなく勝手が分かっているように思っているかもしれません。
しかし、2回目以降の外壁塗装は最初のものとは異なる部分が多く、「そうなるなんて聞いていない!」と頭を抱える事態になる可能性があります。
・1回目の塗装が遅いと次回はしなくてもいい?
最初の外壁塗装は築10~15年ごろに行うことが推奨されていますが、中にはこれらのタイミングを逃してしまい、築20年でようやく塗装したという方もいます。
建物の寿命が40年として、もしこの外壁塗装で20年ほどの耐久性があるフッ素塗料を塗れば、1回で済むことになるでしょうか。
これは正解でもありますが、どちらかというと損につながるかもしれません。
まず、建物が20年ほどメンテナンスをされていないので、適切なタイミングで外壁塗装をした家に比べると、家自体の耐久性が確実に落ちています。その状態で塗装を行ったとしても、当分は大丈夫かもしれませんが、2回目の外壁塗装をするころには築30年を超えているため、外壁が塗装できないレベルで劣化している可能性があるでしょう。
その場合は、建て替えか外壁の張替え・重ね張りをしたほうが建物を守れるので、2回目の外壁塗装はしなくても済みます。全体でかかる工事費は高額になるかもしれませんが。
・補修費がかかる
外壁塗装である程度は劣化を防げるとはいえ、2回目は工事費が割高になることがあります。
というのも、外壁材や屋根は絶えず紫外線や風雨を浴びているので、劣化するのには変わりないからです。
建物には寿命があると言いましたが、当然、寿命までずっと元気でピカピカだったのがある日突然ぼろぼろに!ということにはなりません。時間がたつにつれて徐々に衰えていくのは人と変わらないのです。
そのため、初回に外壁塗装をしたときよりも補修しなければならない箇所が多かったり、劣化が激しくなっていたりすることが考えられます。初回より割高になってしまうのはこのような理由があります。
・塗れない塗料も
前回はグレードの低い塗料だったけど、今回は長くもつ塗料にしたいと考えているかもしれません。
しかし、塗料の性質上不具合を起こしてしまう可能性から難しいことがあります。
たとえば、塗料は水で希釈して使う水性塗料と、シンナーなどの有機溶剤で希釈して使用する溶剤塗料がありますが、前回塗った水性塗料の上から溶剤塗料を塗ってしまうと膨れやしわができてしまいます。
逆に、溶剤塗料の上から水性塗料を塗ると密着性が弱いため、塗る前にサンドペーパーで荒らす必要があるでしょう。
前回の塗装でフッ素塗料や光触媒塗料などの、汚れのつきにくい塗料を使用した場合は、新しい塗料が密着しづらいことから、基本的に同じ塗料(フッ素→フッ素)を使用することになるでしょう。家を手放す予定でグレードの低い塗料にしたいということなら、施工業者に相談して最適な方法を探りましょう。
■悪徳業者の訪問販売に注意!

外壁塗装を検討しはじめたきっかけとして、外壁塗装の訪問販売が自宅にきたということが多いです。
しかしこの訪問販売はすべてではないにせよ、悪徳業者である確率が高いでしょう。言われるがままに契約を結んでしまわないよう気をつけてください。
外壁塗装会社で全国2位のシェアを誇っていた企業がありましたが、訪問販売の悪質性から消費者庁から行政処分を受け、9か月の勧誘・申込受付および契約締結といった業務の一部を停止するよう命じられています。
CMを流していた時期もありましたが、このような名前の通った企業でも油断してはいけません。
訪問販売業者【新生ホームサービス株式会社及び株式会社新生ビジネスパートナーズ】に対する行政処分について>>
■まとめ
外壁塗装の頻度は塗料の耐用年数もそうですが、建物の立地(海沿いや寒冷地など)によっては劣化が早いことから、外壁塗装の頻度はさまざまでしょう。しかし建物は絶えず劣化しているので、外壁塗装を何度もするよりは、ある程度の築年数で外壁の張替え・重ね張りを検討したほうがいいこともあります。
和田塗装は岐阜県を中心に、近隣地域にて外壁塗装・屋根塗装・内装塗装を承っております。
これからも長く住みたいお家も、将来的に売却を考えているお家も、お客様に合った適切な塗装プランをご提案。
国家資格をもった職人が塗りますので、2~3年後に塗料がはがれるということはございません。
お見積り・現地調査は無料ですので、外壁塗装が初めての方もぜひお気軽にご相談ください。


