
外壁塗装は家の外壁などに塗料を塗って、防水性を高めるリフォーム工事ですが、単に塗料を塗るだけではありません。
料理やお菓子を作るのと同じで、時間と労力をかけて下準備を行います。
時間がないからとアサリの砂抜きやエビの背ワタ抜きなどをスキップしてしまうと、どれほどきれいな盛り付けにしたところで、砂の食感がしてしまう残念な料理になってしまいますね。
外壁塗装の下地処理も丁寧に行わないと、その後の仕上がりや耐久性に大きな差が生まれます。
こちらの記事では、外壁塗装の際に行う下地処理についてご紹介したいと思います。
どのような作業を行うのか、ぜひ参考にしてみてください。
■下地処理はなぜ必要?

外壁塗装は古くなった外壁の上から塗装して、防水性や耐久を高めるメンテナンス工事です。
塗料はグレードや種類にもよりますが、塗装すれば7~20年ほどもつため、お家を守るためには必要性の高い工事でもあります。
その塗装で最大限の効果を得るためには、下地処理なしには難しいでしょう。
外壁や屋根は汚れ以外にもコケ・カビ・藻、サビなどが付着しています。
これらを無視してそのまま塗ってしまうと、塗料が密着できず2~3年のうちに塗膜が剥がれることに。
これでは、せっかく価格の高い塗料を使っても無駄になってしまいます。
また、ひび割れを補修せずに塗装をしてしまうと、進行してよりひび割れが拡がるでしょう。
塗装そのもの以外に、さまざまなメンテナンスも行っているので、この下地処理自体が外壁塗装の基礎にあたります。
基礎がおろそかだと、その上に積み上げるものに悪影響を及ぼします。
そのため、下地処理は重要視されているのです。
これから先は具体的な下地処理について、解説していきます。
■高圧洗浄

水を高圧洗浄機で勢いよく噴射することで汚れを落とす作業です。効率よく外壁や屋根を洗浄できるので、今では重要な工程の一つになりました。
家庭用の高圧洗浄機で出力される圧力が8~12MPa(メガパスカル)に対し、外壁塗装では14.7MPa以上の出力を持つ高圧洗浄機を使用します。
数字だけではあまりピンとは来ないかもしれませんが、人に向けて噴射すれば間違いなくケガをするくらいの力がかかります。この強い圧力を持って壁に付着した汚れ、チョーキングの粉、古い塗膜などを洗い落とし、きれいに塗膜を張れる状態になるようにするのがこの作業の目的です。
洗浄が終わったらすぐに次の工程に移れるわけではなく、少なくとも作業に1日・乾燥には1~2日ほどがかかるため、スケジュールとして金曜日に行った後に土日を乾燥に回す業者が多い様子。数時間で完了し、次の工程へと移っていたらあまりいい業者とは言えないでしょう。
なお、高圧洗浄は雨の日でも行える唯一の工程でもあります。
相場としては1m²につき100~200円ほどで、平均的な戸建て住宅の面積30坪なら、約11,800~23,600円ほどの費用がかかるでしょう。
なお、水道代については施主様の負担であることが大半です。
■ひび割れ(クラック)補修

地震や経年劣化などのさまざまな原因から、外壁にはひび割れが生じることがあります。
モルタル外壁に多いですが、サイディング外壁でも見られます。
このひび割れを放置してしまうと、隙間から雨水が浸入して雨漏りが発生し、中の建材が腐食したりサビたりして耐震性に影響が出ることに。それを防ぐために、ひび割れ部分をシーリング剤などを詰めて埋めます。
作業の流れとしては、クラック面を底がU字もしくはV字の溝になるように削った後、シーリングプライマーを塗ってシーリング剤を充填します。そのうえからモルタルを塗って表面を滑らかにし、塗装に移るのが一般的です。
0.3mm以上の幅になればこのような補修が必要ですが、それよりも細いものは上から弾性のある塗料を塗れば済むでしょう。
相場は一つにつき1~10万円ですが、ひどいと30万円ほどがかかることもあります。
■シーリング工事

サイディングボードのつなぎ目はゴム状の建材で埋められており、シーリング(コーキング)とよばれています。
シーリングは熱による膨張や地震などによって生じた動きを吸収するなどして、外壁のなかでクッションの役割を果たしている頼もしい存在。
このシーリングが劣化すると硬化してひび割れなどを起こしてしまい、雨水が浸入しやすくなるため、下地処理では古いシーリングを除去して、新しいシーリングを打ちます。
外壁塗装をせず、シーリングの打ち替えのみの工事もできますが、耐用年数が10年と外壁塗装の必要な頻度と同じくらいなので、いっしょに行うことが圧倒的に多いです。
古いシーリングを除去せず、上からシーリング材を打つ打ち増しという方法もありますが、こちらは数年以内に住宅を手放す予定のある方でないとオススメできません。費用が安く済むメリットはあるものの、耐久性においては打ち替えのほうが軍配が上がるからです。
シーリングの打ち替えは1mにつき900~1,200円ほどで、お家全体なら約17~25万円ほどがかかるでしょう。
■ケレン

ケレンは板金などの金属でできた部分のサビや古い塗膜を落とす作業です。
軽いものであればサンドペーパーで済みますが、重度のものならディスクサンダーや薬品などを使用して落とします。
この作業を行うことで塗料の密着を高められるので、下地処理でも業者側がとくに力を入れることが多いです。
そのため、普通の外壁をサンドペーパーなどでわざと傷つけることもあります。
外壁や屋根がトタンなどの金属だと、つるつるしているので塗料がくっつきにくいのです。
細かい溝ができることで塗料と接する面積が増え、しっかりくっつくことができます。
ケレンの相場は1m²につき200~2,000円ほどです。
■下地処理が適切でないと……?

悪い業者はこの下地処理をスキップしがちで、早い段階で塗装に入ろうとします。
下地処理が不出来だと仕上がりにも響くため、さまざまなトラブルが予見されるでしょう。
そのような工事だと、施工から2~3年すれば塗膜が剥がれ落ちたり、ひどいひび割れが起こったり散々な目に合う可能性が。一つにつき100万円近い金額の工事を思うと、これはあんまりです。
外壁塗装はたいてい2週間ほどの工事期間を設けますが、下地処理に関していえば4~6日ほどかかるのが普通といえます。慎重に行わないと、せっかくグレードの高い塗料でも意味がなくなってしまいますし、なにより会社の名前にキズがつくので、まっとうな業者ならとにかく時間をかけて行うでしょう。
■まとめ
下地処理は外壁塗装のキモです。
十分に行ってくれる、実績の確かな業者を選ぶようにしてみてください。
和田塗装は岐阜県を中心に近隣地域にて、外壁塗装をはじめとした塗装工事を承っております。
国家資格の一級塗装技能士を有しておりますので、大切なお家をきれいに塗り上げられます。
ご不明な点がございましたら、しっかり説明させていただきますので、お気兼ねなくご相談いただければ幸いです。
お見積りと現地調査は無料のため、ぜひご利用ください。


